南アルプス 塩見岳 3,047m(静岡県)
ギアのテストを兼ね、登山クルー(#MANIGCREW)で南アルプスの百名山、塩見岳を二泊三日で歩いてきた。初日は深夜二時に都内を出発し、鳥倉林道ゲート駐車場に到着したのが10時頃。運よく第一駐車場に車を停めることができた。鳥倉登山口まで40分程歩き、いよいよ本格的な登山道だ。
初日の目的地、三伏峠小屋までのCTは約3時間、ひたすら登りなのでウェアはACTIVITEE、ACTIVIST SLACKSを着用。 三伏峠小屋へ到着してからはテントを張り、仮眠をとったのち、夕焼けを狙って烏帽子岳へ。標高2,726mの山頂は風が吹くと冷えるのでVISOR HOODIE、STEALTH JACKETをザックに忍ばせておく。
*テントはHILLEBERGを使っている
*PM7:30。日が落ちて辺りが暗くなりはじめた頃
翌朝(二日目)は2時に起きて百名山の塩見岳を目指して行動開始。朝焼けを期待したが生憎の曇天だったので天気が回復するまで塩見小屋にしばらく滞在させてもらう、その後小屋の清掃時間ということで屋外で2時間弱程待機。
雲の合間から太陽が覗くこともしばし増え、8時頃にいよいよ山頂アタック。残念ながら山頂への行き来は終始雨風に降られる形となったが、小屋までの下山の道中では時折晴れることがあった。
本来の予定ではこの日下山して帰宅のつもりだったが、夕焼け、朝焼け共に撮影できなかったので、話し合った末にもう一泊することに。翌朝早朝に再度 烏帽子岳/塩見岳 へアタックすることにした。
土曜日だったこともあり、早朝からテン場はざわついており、目覚ましがなくても起きられた。荷物を纏め、3時半には行動開始。ブルーモーメントに胸膨らませ、山頂への到着は二番手だった。生憎またも塩見岳山頂は厚い雲がかかっていたが、代わりに赤く焼けた空を拝むことができた。
山頂に滞在する間は冷たい風が体温を奪うので製作中のACTIVIST SLACKS -SWC-を着用。雪山で着るオーバーパンツと雨具としてのレインパンツを筆者なりの解釈で組み合わせて作っているものだ。このウェアはウエスト横左右から裾にかけて全て磁石で開け閉め/着脱ができるようになっている。着る、脱ぐ、という感覚よりは上から被せる、という着用方法となっている。もちろん、一枚で通常のパンツのように履くことも可能だ。
*VISOR HOODIE, STEALTH JACKET, ACTIVIST SLACKS -SWC-(インナー:ACTIVIST SLACKS)着用
*ザックはHyperlitemountaingear Southwest3400
*ACTIVIST SLACKS -SWC- 2ndサンプル。3rdサンプルでは膝のプリーツは2箇所に増え、サイドの磁石のステッチは見えなくなっている
二泊三日に変更したことで最終日の工程には余裕が出たので珍しく山頂で2時間ほど過ごした。太陽が昇ると早朝のガスは嘘のように晴れ、テン場へと戻る道中で写真撮影を楽しむことができた。
山でウェアを着用すると、普段デスクの上では悩むことや改善点も明確になり製作が進む。ギアを使っていただく方々へ満足してもらえるよう、これからも山へ足繁く通おうと思う。