FIELD TEST HIKE AT MT. TSURUGI

FIELD TEST HIKE AT MT. TSURUGI

北アルプス 剱岳 2,999m(富山県)

*岳人の誰もが憧れる名峰・剱岳

ギアのテストを兼ね、登山クルー(#MANIGCREW)で北アルプスの百名山、剱岳を二泊三日で歩いてきた。初日は深夜二時に都内を出発し、扇沢駐車場に到着したのが7時頃。立山黒部アルペンルートで一気に標高を上げて室堂まで。

剱岳アタックのベースキャンプとなる剱沢キャンプ場が冬季休業に入っており、水場の状況が不明のため、手前の雷鳥沢で山小屋の方に話を聞いてから初日のキャンプ地を決めることに。

剱沢キャンプ場のトイレは使用不可、水場はホースの凍結次第(例年は積雪している)、という回答を得たので、初日は雷鳥沢キャンプ場にテントを張ることに。

* #MANIGCREWユニフォームとして製作したサーマル

二日目、前日夜から降り続いていた雨が13時頃に止み、急いて荷物をパッキングして次の目的地である剱沢キャンプ場まで歩を進める。前述したようにトイレなし、水場もどうなっているかわからないため多めに水を積んでいく。

*BASEBALL CAP, ACTIVIST SLACKS 着用

*剱沢キャンプ場にてテント設営の様子

今回の山行でテストしたかったVISOR HOODIE -SWC-。3レイヤーの防水生地で仕立てたソフトシェル。背面と肘裏のアクションプリーツが特徴的。フードのサイドのドローコード縫製は直線ではなく曲線になっている。ボトムスはACTIVIST SLACKSを着用。

三日目、午前中だけ晴れ予報だったので深夜2時に剱岳山頂アタック開始。

前日夜の話し合いの結果、岩場慣れをしている一名を除いては、山頂手前のピーク、"前剱"で日の出を迎えることに。早く着きすぎたので日の出の時刻まで1時間程待機。先を行った一名のヘッデンの光が剱岳の山頂を捉えている。暗いので安全を祈る。

徐々に焼け始めた空。昨年登った鹿島槍ヶ岳の山容とのコントラストが美しい。

暗い中歩いてきた方面に目をやると見事に稜線が焼けている。立山三山の一つである別山もくっきりと見える。

*記事公開時点ではオフレコだがこの冬コラボレーション予定の新進気鋭の釣具メーカー FLOWFUL WORKS のステッカーを貼ったiphone

辺りが明るくなり、山頂まで歩を進める。写真は難所と言われている"カニのたてばい"。岩場を垂直に登っていく。

肘裏のアクションプリーツはベンチレーションの役割も果たしている。

架けられた梯子の真下を見ると脚がすくむので早足で進む。

現在進行中のアイテムであるニットキャップのサンプル。異国感じるデザインが気に入っている。メリノウールとアクリルの毛糸を数メール単位で交互に編む手法で製作している。メリノウールのニットは温かいが濡れると乾きにくいデメリットもある。そのため、アクリルの箇所を多くすることで課題をクリアしようと考えた。

*ザックはHyperlitemountaingear Southwest2400,3400

三日間の行程のうち毎日雨に降られた。中でも三日目の帰路は雨の中での行動となった。今回テストしたVISOR HOODIE -SWC-、ACTIVIST SLACKS -SWC- を着用しての山行は非常に快適だった。長時間雨に打たれても、シーム処理の問題を感じることもなく、またインナーが濡れることもなかった。テントのようなアイテムにシーム処理は必須だと感じるが、やはり行動着には不要(オーバースペック)と結論づけた。

*こちらはあくまで筆者の私見です

岩稜帯のためウェアが擦れる場面も多かったが、生地が破れたりすることもなかった。剱岳でテストハイクしたことで得た情報は大きい。次のアイテム製作に活かそうと思う。

JOURNAL